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技術部教育チームがオンライン研修で実践した4つのこと

2020.12.19

アドベントカレンダー2020 エンジニア 研修・成長支援

FORCIAアドベントカレンダー2020 19日目の記事です。

検索プラットフォーム事業部の小海です。技術部教育チームにも所属し、新入社員研修に関わっています。

今年の新入社員研修はコロナの影響を受け、すべての研修をオンラインで行うこととなりました。
今回は、オンライン研修を行うにあたって技術部教育チームが実践したことを紹介します。

新入社員研修

フォルシアの新入社員研修では通常、入社1ヵ月は基礎研修を実施し、社会人としての土台をしっかりと学びます。その後1ヵ月はジョブローテーションを行い、配属予定の部署以外の仕事を経験し、社内全体を理解していきます。 最初の2ヵ月の研修についてはこちらの記事をご覧ください。

基礎研修・ジョブローテーションが終わった後、技術基礎研修としてHTML・CSS・JavaScript・SQLなどをWEB教材や先輩社員による技術講義で学んだのち、名簿アプリ研修で検索アプリの全体像を掴みます。その後、仮配属で実際の業務を先輩社員と一緒に1ヵ月ほど経験してから本配属となります。
技術部新入社員研修についてはこちらの記事、名簿アプリ研修についてはこちらの記事をご覧ください。

今年起こったこと

通常は新入社員研修を2ヵ月実施したのちに技術部新入社員研修となるため、技術部教育チームは6月からの研修に向けて準備を進めていました。しかし、コロナの影響で新入社員研修はすべてオンライン研修となりました。

基礎研修は外部研修なども多く、ジョブローテーションもオンライン研修の準備が整っていなかったため、6月から予定していた技術教育を急遽4月から行うこととなりました。

今年の新入社員のインタビュー記事もあります。新入社員目線からの声はこちらの記事をご覧ください。

スケジュールが大きく変わり、試行錯誤の中で取り組んだオンライン研修でフォルシアの技術部教育チームが実践したことは以下の4点です。

1) 積極的にコミュニケーションを

フォルシアは新卒採用時に人柄を重視しており、プログラミングの経験が浅くても採用する方針を採っています。
新入社員歓迎会や基礎研修等の実施が難しい中での研修となったため、新入社員のプログラミング経験や人柄を理解してから研修に臨むために下記を実践し、積極的にコミュニケーションを取るよう心掛けました。

新入社員研修前ヒアリング

研修初日に技術部教育チームと新入社員と1対1でのヒアリングを設定しました。研修に取り組む前に、プログラミング経験だけではなく社会人生活や在宅環境などの懸念を聞くことで、研修全体の満足度向上に繋げることができました。

コミュニケーションセッション

研修開始3週間は新入社員・技術部教育チーム・技術部2年目の先輩社員で話す場を用意しました。週に3回30分間、5名程度のグループに分け、毎回組み合わせを変えて設定しました。
小さな疑問から抱えている課題など、実際に研修を受けている新入社員の声を聴くことで、研修内容の再検討や追加講義など臨機応変に対応することができました。

KPTふりかえり会

基礎研修が終わり仮配属となると新入社員1人1人がそれぞれ違う業務に取り組みます。仮配属期間中は週に1回1時間を使って、技術部教育チーム2名と新入社員とでKPT法を用いた振り返り会を設定しました。
それぞれの学びや課題を共有することで、学びをより深め、他者の学びを吸収し、課題の解決策の道標とすることを目的としています。オンラインではGoogle WorkspaceのJamboardを使用しました。

2) 余った時間の有効活用

新入社員はプログラミング経験に差があるため、技術課題では進捗に大きな差が生まれることがあります。
オンライン研修では進捗が見えにくいためフォローが難しく、新入社員が手持ち無沙汰になってしまうことがあります。課題が早めに終わってしまった新入社員のために、下記の内容を事前にまとめておくことで時間を有意義に使ってもらうことができました。

  • 過去の全体会議資料
  • 先輩社員の自己紹介
  • 情報管理ツール「esa」にある先輩社員が書いたおすすめ記事
  • 業務に役立つ書籍

3) オンライン研修のメリットを活かす

オンライン研修のメリットを活かすため、下記のことに取り組みました。

先輩社員による技術講義の聴講

フォルシアは独自技術も多いため、社内での技術講義も多くあります。オンラインでは会議室の定員に縛られずに行えるため、新入社員以外の聴講を可としました。今年は技術講義の見直しも行われ、新設された講義の中には20名近くが参加する講義もありました。

画面共有

講義や技術的な説明をする時には先輩社員の画面を共有をすることで、エディタやツールなど実際の作業環境を見る機会にもなりました。

チャットの有効活用

オンライン講義では、オンライン会議ツールのチャット機能を自由開放し、講師も都度見るようにすることで、感想や質問など発言しやすい雰囲気を醸成することができました。

オンライン輪読会

技術部教育チームが選定した書籍でオンライン輪読会を行いました。同期や先輩社員と一緒に読み、発表や質問等を行うことで、1人で読むよりも効率的に学べるだけではなく、発表や質問の練習にもなりました。

4) オンライン研修を楽しむ

技術部教育チームのメンバーも在宅研修に慣れていない中で研修に臨みましたが、『新入社員にオンライン研修を楽しんでもらう』ことを最優先に考え、そのために『技術部教育チームもオンライン研修を楽しむ』ことを心掛けました。

私が特に印象に残っているのは3月末に行われた技術部教育チームのミーティングです。
技術部教育チームとしては2ヵ月後に予定していた研修を急遽来週から行う事になり、オンライン用に研修内容を再検討しなければならない状況でした。しかし、そのミーティングでは「困ったね」「どうしよう」ではなく、その状況を前向きに捉え「オンラインだからこそできる研修」のブレストを行いました。
この前向きに楽しむ姿勢は研修を通じて新入社員にも伝わっていたと考えています。何事にも前向きな技術部教育チームのメンバーにはとても感謝しています。

さいごに

オンライン研修にあたって技術部教育チームが心掛けたことを紹介してきましたが、成功した要因としては、若手社員が積極的に協力してくれたこと、そして何より、新入社員が楽しく前向きに取り組んでくれたことが大きいと実感しています。

次年度がどのような状況での研修になるかはまだわかりませんが、今年度実践したことを活かして、さらにパワーアップした技術部新入社員研修にしたいと思います。

この記事を書いた人

小海 研太

2012年新卒入社 エンジニア。
大手旅行会社の検索サイト開発を経て、今年からはEC/MRO業界の検索サイトを担当。
尊敬している人はラーメンズの小林賢太郎さん。