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白熱の質疑応答、急仕上げのバックパネル 京都大学との共同記者会見の舞台裏

2018.10.12

共同研究 テクノロジー

経営企画室の見原です。フォルシアは先日、京都大学と「ダイナミックプライシングについての共同研究開始」を発表する記者会見を都内で開催しました。会場には、たくさんの報道陣にお集まりいただき、発表した内容については新聞、ネットメディアなど多数の媒体で大きく取り上げていただくことができました。今回はその舞台裏をご紹介します。

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プレス発表の基本の「き」

記者会見の準備といえば、発表スライドの作成、お招きするメディアの方々へのご連絡、当日のタイムスケジュール策定、会場・司会進行役の選定、小道具の用意......など、たくさんすべきことがありますが、一番忘れてはいけない準備は、「プレスリリースの作成」です。プレスリリースとは、報道機関に向けて自社の情報を発信する文書。今回の場合は、会見当日に会場で報道陣に配布するほか、同日にプレス発表として自社のコーポレートサイトやプレスリリース配信サイトで掲載する目的で作成します。

当然のことながら、広報担当者の私自身も内容を理解していないと文書を作成できないので、今回の研究の話が出始めた頃から、関係者が集まる打ち合わせにはなるべく顔を出すようにしていました。最初の頃は他のメンバーが話している内容が理解できずに、初歩的な質問をして周囲に心配の眼差しを向けられることや(気のせい?)、わからない用語はこっそりとGoogle先生に聞くこともありました。しかし、何度も話を聞いたり調べたりしていくうちに、少しずつ理解を深めていきました。

(何度も修正を重ねて完成したプレスリリースはこちら

バックパネルが会見に間に合わない

プレスリリースの準備は順調に進んでいったのですが、会見の本番直前まで私たち広報メンバーをもやもやさせていたのは、登壇者の後ろに立てかける「京都大学」と「FORCIA」のロゴを印字した大きいパネル。皆さんも記者会見の映像や写真でご覧になったことがあるかと思いますが、あのパネルって案外サイズが大きいので自分たちで作るのは難しいし、専門の制作会社に依頼しても時間がかかるんです。

実は、今回の会見の開催が確定したのは本番まであと数日......!というタイミング。案の定、どの制作会社さんでも「間に合わないから無理」と断られ続けました。こうなったらもう自作するしかないか......と半ばあきらめモード。それでも、ダメもとで駆け込んだ某大手印刷会社さんに、イレギュラーな対応をしてもらい、ギリギリ何とか制作してもらえることになりました!

とはいえ、どう頑張っても仕上がりは本番前日の夜とのこと。当日まで完成物を見られないため、きちんと仕上がっているか、また、何らかの事情で間に合わなかったらどうしようかと、ずっとヒヤヒヤしていました。が、当日、会見本番1時間半くらい前に立派なパネルが会場に届いて、ひとまずホッ。会見本番でも大活躍でした(パチパチ)。

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天気も味方し、盛況だった記者会見

ぐずついた天気が続いていた東京でしたが、関係者の誰かが「晴れ男 or 女」なのか、会見当日は朝から気持ちの良い快晴でした。会見の会場は都内にある京都大学の産学連携本部。私たち広報メンバーのほかに、強力な助っ人社員たちに受付・案内や、会場設営、記録係などを担当してもらって準備は万端です。

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冒頭にもお伝えしたとおり、当日は本当に多くの報道陣の方々にご来場いただき、無事に記者会見を開くことができました。会見では、京都大学の梅野教授と弊社の代表屋代、経営企画室長洲巻、エンジニア兼研究員の新谷が登壇し、本共同研究についてお話ししました。

白熱の質疑応答

会見終盤には質疑応答の時間を設けていたのですが、予想以上にたくさんの質問をいただいたおかげで大盛り上がり!なるべくまんべんなく記者の方々からの質問に回答できるように予定していた時間を大幅に拡大しました。このことからもダイナミックプライシング自体が世間的にも注目されている値付けの手法なのだということを実感したのと同時に、京都大学とフォルシアが行う共同研究のテーマにも興味をもっていただけたのではないかと手応えも感じています。

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そんな白熱した質疑応答タイムで、報道関係者の方々から実際にいただいた質問の一部をご紹介します。

  • 何年後に実装するのか?スケジュール感は?
  • 「人によって提示する価格が変わる」という価格変動はすでに行われているのか?
  • 「人によって提示する価格が変わるのは不公平だ」という考えなど、社会的にはダイナミックプライシングに反発もあると思うが、心理的な部分についてはどう思うか?
  • ダイナミックプライシングの新しいモデルを実装した場合のサービス供給側へのメリット、ユーザー側へのメリットをそれぞれ整理して説明すると?

上記はほんの一部ですが、これらの回答と、プレスリリースと会見で発表した情報、そして、別途取材していただいた内容から、ご覧のような記事を書いていただきました!

■日経xTECH(18/9/28)
フォルシアと京大がダイナミックプライシングの共同研究、公正な値付け目指す
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/news/18/02829/

■CNET Japan(18/9/28)
需給バランス不整合の解消に向け、最適価格設定を研究--フォルシアと京都大学
https://japan.cnet.com/article/35126288/

■日本経済新聞電子版(18/10/1)
「ダイナミック値付け」共同研究フォルシア・京大
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35947710R01C18A0XY0000/

■ITmedia(#SHIFT)(18/10/3)
サービスは変動価格が当たり前に?フォルシアと京都大学が共同研究
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1810/03/news043.html

■日経産業新聞(18/10/4)
レジャー価格需給で変動情報検索システムのフォルシア
https://webreprint.nikkei.co.jp/r/LinkView.aspx?c=7E63B54D37E34D24A04647D3F2A2A2FC

記事を読むと、熱い質疑の端々が結晶となって織り込まれていることがよくわかりますね。

具体的にどのような研究を行うのか。その詳細については近日中に研究員の新谷より記事にしてもらう予定です。ご興味がある方は、そちらの記事もぜひ楽しみにしていてください!

この記事を書いた人

見原麻里子

新卒で楽天に入社後、PR会社で広報経験を積み、2014年にフォルシア入社。

フォルシアの経営企画室では、企画・広報を担当。昨年第一子を出産し、産休・育休を経て今年の5月より復帰。