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学生から社会人、資質の変化は見られるのか 7年ぶりのストレングスファインダーを受けてみた

2018.12.24

アドベントカレンダー2018

FORCIAアドベントカレンダー2018 24日目の記事です。

技術本部の西海です。私の社会人6年目が終わろうとしています。新卒で入社して以来ずっとフォルシアで過ごしてきましたが、その間に自分の価値観が変わってきたのではないかと感じています。そこで、学生時代に受けたストレングスファインダーのテストを再び受け、自分の資質にどのような変化が見られるのか、以前の結果と比べてみることにしました。

と言っても、30のおっさんの自己分析には誰も興味がないと思います。TOP5の資質を切り口に、関連する業務上の取り組みについてご紹介するというのが、この記事の趣旨です。

TOP5の資質

前回

2011年、大学院1回生として就職活動をしていた頃の結果です。

TOP5旧.png
CliftonStrengthsの結果 ダッシュボードより


今回

最新(2018年12月頃)の結果です。

TOP5新.png

結果の比較

表にまとめると下記の通りです。

まとめ表.png

TOP5の変化について

2連続ランクイン「未来志向」「戦略性」

この2つが残ったことについては、それなりに納得感があります。直近の仕事についてご紹介すると、私は2016年夏から宿横断サービス部門(サービス例)の再スタートを牽引してきました。「再スタート」というのは、元々この部門は私と先輩数名で運用しておりましたが、先輩が別プロジェクトに移り、代わりに1~2年目の若手がアサインされ、新チームとして仕切り直すことになった、という背景があります。

16年夏~18年末チームの戦力強化を掲げて

まず、最初の約2年間(16年夏~18年末)を、チームの土台固めの時期と定め、若手の育成を最重要テーマとして取り組みました。チーム編成が変わった頃は一時的にチームの生産性が大幅に落ちてしまっていたため、部門として新しいことに取り組むよりも、まずは戦力増強が必要なフェーズと判断しました。運用が大変な時期もありましたし、「まずは土台固め」と定めたとはいえ新しいことに取り組めないことへの苛立ちも一時期ありましたが、若いメンバーと共に一歩ずつ歩みました。幸いにも、この期間にメンバーが定着・成長し、チーム力は大幅に向上しました。

19年~20年トップレベルのチームを目指して

この先の展開としては、2020年には、現在の社内最高レベルのチームと同等のレベルにまで成長できるだろうと予想しています。そうなれば、18年程度の業務を6割程の時間でこなし、空いた4割の時間でサービスをより良くするための研究開発を活性化したり、他チームの手助けをしたりする事ができるようになるでしょう(「6-4モデル」と名付けています)。私は「仕事はおもしろく、きちんとお金を稼ぐことができるのがよい」というシンプルな原則を重んじており、2年後にはかなり理想的な状態に到達できるのではないかと、今から楽しみにしています。19年はそこに向かう途中段階として、上半期のうちに「8-2モデル」に移行できればと考え、そこに至るまでの筋道をチームで検討している最中です。

ライフステージの変化に備えて

また、メンバーの中には既婚者もおり、「例えばこの先子供ができたらどういった働き方をしたいか?」といった相談を少しずつし始めています。子供ができてから考えるということでは、採りうる選択肢が限られてしまう可能性があります。早めに準備を始め、例えば新メンバーアサインの要望を早めに出すなど、チーム力を向上させつつ、余裕を持った状態でメンバーのライフステージの変化の時期を迎えたいと考えています。

このように、過去から現在までの流れを総括し、更に先の展開を予想し(と言ってもまだ2年先くらい迄ですが)布石を打っていく、というのは私の最も得意とする事です。

ランクアウト「目標志向」「内省」「回復志向」

ここはあまり重要ではないので、読み飛ばして頂いても大丈夫です。

目標志向

今振り返ると学生の頃は、凡そ決まったスケジュールで物事が動いていました。就職活動、卒業といった大きなイベントは時期が決まっており、基本的に自分事で完結していました。
一方で社会に出てからは、外的要因により自分の置かれる状況が変わることが多々あります。状況の変化に応じて取り組み方を変化させる、時には目標水準自体を変更するといったことを随時判断していく必要があります。作戦は立てますが、立てた作戦に固執しすぎてはいけません。このあたりはより柔軟な考え方になりました。

内省

ものを考えなくなったというよりは、考えを人に共有するようになった、という印象です。学生の頃は基本的に自分のことだけ考えていればよかったので、今よりもこの志向が強かったのでしょう。この後で、「成長促進」「親密性」がランクインした事と関連していると考えています。

回復志向

前回の当時は経営管理大学院で学んでいたこともあり、会社のV字回復のストーリーを読むなど、コンサルティング系の仕事に関心があったので、この志向が強かったのではないかなと考えています。
一方で、現在私が身を投じているITの世界では「よくないもの→よいもの」という変化よりは、テクノロジーを使って「(現在の状況は問わない)→さらに良いもの」と未来を切り拓いていく、そういう世界観であると解釈しています。そのため、かつてに比べると回復志向は弱まっているのでしょう。

新たにランクイン「最上志向」「成長促進」「親密性」

これらが新たにランクインしたのは、先にご紹介した直近2年の業務内容を考慮すると、非常に納得感があります。部門としてのサービスレベルを高めることは大切ですが、それ以上に私が重んじてきたのは「若いメンバーが、私が経験したよりも良いキャリアをこのフォルシアで築いていけるようにする」ということです。日常レベルでは、「より速く成長し、より良いサービスをお客様に提供し、信頼を勝ち取っていく事」「その過程を日々楽しめる事」の2点がポイントであると考えています。

親密性

毎日長い時間を過ごす職場ですから、格好をつけず、可能な限りありのままの自分を見せられる方がよいと考えています。良いこと・悪いこと含めてプライベートの話もよくして、お互いについて理解をする、同僚というよりは友達のような関係を作りたいと考えています。

成長促進

成長というのは何事につけても、最初は小さな変化として現れます。ふとした時の受け答えの内容であったり、声の調子であったり、目線であったりします。そういった小さな変化の芽を、本人と一緒に、大事に育てていく必要があります。一足飛びに何かを求めたりすることは、基本的にしません。

最上志向

私は、人間に染み付いているものは、容易に変えることはできないと考えています。それに、苦手なことを必要以上に改善するというのは、先に述べたありのままの姿でいる事と矛盾します。

さいごに

以上ご紹介した通り、既に我々のチームの土台固めはほぼ済んでおり、2019年は成長した仲間と共に、新しいステージに向かいます。18年はその布石として、機械学習を用いた宿泊プランの分析を試み、旅先でより良い時間を過ごせるような宿泊プランのレコメンドを検討するなど、サービス利用者様の満足度を高め、我々のお客様のビジネスをより良くしていけるような新しい機能の開発を始めています。

旅行というのは、行った本人にとっては一年のハイライトになるイベントです。後になって何度思い出しても「楽しかったな」「またあんな時間を過ごしたいな」と思う事ができる、そんな宿泊プランを見つけられるシステムを作っていきたいと考えています。

この記事を書いた人

西海知洋

新卒6年目エンジニア。
体脂肪率約5%、BMI約23。要するにすごい。