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「企業サイトにおいて目的の情報に到達させる秘訣とは?」 ウェビナー開催レポート

2020.12.11

セミナー・勉強会 WordFort

師走に入り、フォルシアではアドベントカレンダー2020を毎日更新していますが、本日はアドベントカレンダー記事に加えて、通常記事も更新します。

先月、「企業サイトにおいて目的の情報に到達させる秘訣とは?」というテーマで、企業の自社サイト運営者を対象にしたウェビナーを実施しました。

以前、出版社の方々数名を集めて、ほぼ同内容のプレゼンを実施したことがあるのですが、そちらが好評だったため、もっと広範囲の事業者に向けて情報発信をしようということになったのです。

ウェビナー当日は、出版社の事例をお話しすることを事前に告知していたこともあり、出版社やテレビ局、新聞社、広告、メディア運営などのメディア系事業者のご参加が目立ちました。その他にもソフトウェア会社、官公庁、など多くの事業者の方々にご参加いただきました。

企業の自社サイトにおける「検索ヒットしない問題」

今や国内のほとんどの企業は自社サイトを持っていて、その中にはサイト内検索を導入している企業も多くを占めていることかと思います。

しかし、こだわりの商品や自信をもって生み出した製品が検索でヒットしない、といった状況に直面する企業サイト担当者の方の悩みを聞くことがあります。

ウェビナーでは、やはり同様の悩みを抱えられていた、ソフトバンクグループ傘下の出版社「SBクリエイティブ」の梅屋文彦様をお招きし、突然注目を集めた商品が検索でヒットしない!という状況に遭遇した同社のリアルなお話、および解決方法についてお話ししていただきました。

今回は、ウェビナーでお話しした内容を少しだけご紹介します。

なぜ自社サイトの「検索」はGoogleのようにヒットしないのか

第一部では、フォルシアの洲巻・毎田から「なぜ自社サイトの「検索」はGoogleのようにヒットしないのか」についてお話ししました。

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概要

「ググる」という言葉が定着していることからわかるように、Googleでの検索は、検索する行為自体が日常に溶け込んでいます。私たちがGoogleで何かを検索すると、必ずと言って良いほど求めた情報が素早く返ってきます。

また、打ち間違えたり、うろ覚えの用語を入力したりと、正しく情報を入力しなくても、Googleの方でサジェストしてくれて、目的の情報にたどり着くことができます。

皆さんも、Googleで得られる体験レベル=世の中における「検索」の要求水準になっていることは、実感されているのではないでしょうか?

上述のとおり、企業の自社サイトでサイト内検索を導入している企業は少なくありません。そして、そのサイト内検索をレベルアップさせる余地がある企業もまた多く存在すると考えられます。

SBクリエイティブ社で頭を悩ませた問題・その解決方法

第二部では、SBクリエイティブ社梅屋氏から実際に自社サイトの検索で商品がヒットしなかった体験談をお話しいただきました。

概要

SBクリエイティブ社では、数年前にサイトリニューアルに着手し、商品発信力があるリッチなページができました。

そんな中、2019年10月にノーベル賞受賞者である吉野彰さんが影響を受けた書籍として「ロウソクの科学」を紹介。『「ロウソクの科学」が教えてくれること』という書籍が一躍注目の一冊に。

書籍に関心のある顧客がSBクリエイティブ社のサイト内検索で「ローソクの科学・・・」「蝋燭の科学・・・」「ろうそくの科学・・・」と入力して探すも、目的の商品にたどり着くことはできず・・・。

それもそのはず、SBクリエイティブ社のサイト内検索は、正式名称を入力しないと検索でヒットしない仕様であったため、「ローソク」でも「蝋燭」でもなく「ロウソク」と入力しないと該当の書籍は出てこなかったのです。
サイトリニューアルによって、サイトデザインのリッチ化には成功したものの、検索機能は「完全一致」のみで表記ゆれに対応していなかったことがわかり、担当者たちの頭を悩ませました。

この問題を解決するべく、SBクリエイティブ社梅屋様からフォルシアに相談をしていただきました。すぐに、表記ゆれ対応、カスタム辞書、キーワードサジェストを導入し、この「正式名称を入力しないとヒットしない」問題は解決されました。

企業の自社サイトではどうしても、SEO対策、スマホ対応、コンテンツ充実化が優先されがちで、サイト内検索は後回しされてしまうこともあります。
しかし、SBクリエイティブ社のように、自社商品がある日テレビ番組や新聞、ネットニュースなどで取り上げられることで突如注目を浴びるケースはあります。

せっかくの来訪者をがっかりさせないために、Googleで当たり前の検索体験を自社サイトでも提供できるようにしておく必要があります。

こだわりの商品がよりにもよって自社サイトでヒットしない状況を解決するには

参加者の皆さんとの質疑応答を経て、フォルシアのサービスをご紹介しました。

フォルシアでは、SBクリエイティブ社の「正式名称を入力しないとヒットしない」問題を解決した、企業の自社サイトの検索を改善するソリューションを、同様の悩みをもったより多くの企業の自社サイトにも提供したい、との思いで「WordFort」としてサービス化しました。

企業のサイト内検索をレベルアップさせるSaaS型検索サービスです。

機能の特徴は下記のとおりです。

  • クイックな検索レスポンス
    フォルシア「Spook」の技術を活用し、検索結果をAPIを通じて迅速に返却
  • 表記ゆれを解決
    蓄積したノウハウと各社カスタム辞書を組み合わせた「充実した辞書」
  • 高性能な検索機能群の提供
    文字入力のたびに、検索結果を先回り表示させるなどのプラグイン追加が可能

当社の担当者から詳しくご説明することも可能ですので、本サービスにご興味がある方は下記よりお問い合わせください。

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参加された方々の声

おかげさまで、ウェビナーは大変好評でした。参加された方々の声の一部をご紹介します。

  • 他社の自社サイト内課題やユーザビリティの向上、自社サイトのコンセプト内容などを知ることができてとても参考になった。いかにユーザー目線で自社サイトから情報発信していくかということを改めて考えるきっかけとなった。
  • 効果押しではなくローコストで目的達成押しなのが現実的で好感が持てた。
  • サイトの魅力云々の前に、インフラの整備が重要だということがよくわかった。

他にも貴重なご意見をたくさんいただきました。
ご参加いただいた皆さまに、改めまして、この場を借りてお礼を申し上げます。

さいごに

フォルシアでは、今後もセミナー・ウェビナーなどを通じて情報発信を行っていく予定です。企業のサイト運営でお困りのことがある方は、下記お問い合わせフォームよりぜひお気軽にご相談ください。

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