FORCIA Meetup 2 開催しました
こんにちは、第1旅行プラットフォーム部エンジニアの高橋です。
3/21に「FORCIA Meetup #2 2020年度にエンジニアが取り組んだこと 」というLTイベントをオンラインにて開催しました。
この記事では当日参加することのできなかった方に向けて、簡単にイベントの様子を紹介するとともに、イベント開催に至る経緯や準備の様子もお伝えします。
イベントの概要
本イベントはフォルシア社員がテーマに沿ってLT(ライトニングトーク: 10分程度の発表)を行う「FORCIA Meetup」イベントの第2回目です。
第1回は2019年3月に開催し、その際は弊社オフィスにてオンサイトで行いましたが、今回はオンラインでの開催としました。
今回のイベントのテーマは「2020年度にエンジニアが取り組んだこと」です。
2020年度はコロナの影響により大きく環境が変化した年でしたが、そんな中、エンジニアがどのようなことを取り組んできたのかについて発表してもらいました。
次にLTに登壇した社員と発表内容について、簡単に紹介します(カッコ内の入社年次は発表当時)。
1. 受託メインだった会社がSaaSの自社サービスを開発する時に考えたこと
スピーカー: 龍島 広人(新卒入社5年目 リーダー)
好きな宿と移動手段(飛行機・鉄道)を自由に組み合わせて購入できる「ダイナミックパッケージ」をオンライン販売するためのSaaS型プラットフォーム「フォルシア webコネクト」の開発において、何を考えてどう解決してきたかについて、エンジニアリーダーの龍島から発表してもらいました。
「フォルシア webコネクト」は2020年度にサービスインしたプロダクトであり、フォルシアとしてはこれまでにあまり例のないSaaSサービスです。そのようなサービスの開発において、リーダーとしてチームをどのように引っ張ったのかについて紹介してもらいました。
2. 社内の"面倒くさい"をServerlessでスマートに解決した話
スピーカー: 籏野 拓(新卒入社3年目 リーダー)
在宅勤務が始まった当初は各社員が手作業で勤怠管理を入力していましたが、それを自動化するための"勤怠管理ボット"を開発したのが籏野です。
籏野はこれまでにも社内の"面倒くさい"ことを持ち前の技術力で何度も解決してきましたが、その際に何を心がけていたかについて話してもらいました。
3. 3万行のJavaScriptをTypeScriptにするときに気を付けた5つのこと
スピーカー: 東川 翔(新卒入社2年目)
新サービス開発の際、新たに追加する処理はTypeScriptで書かれていましたが、既存システムを流用した箇所についてはJavaScriptのソースのままとなっていました。
東川はそのままでは開発効率が落ちると考え、JavaScriptで書かれた既存のアプリケーションをTypeScriptに置き換える作業を行いました。そのときに気を付けていた5つのことについて話してもらいました。
4. エンジニア1年目で挑戦したこと: CI整備を中心に
スピーカー: 六車 光貴(新卒入社1年目)
2020年度新卒入社の六車から、エンジニア1年目でフォルシアにて挑戦したことについて紹介してもらいました。
1年目にしてプロジェクトのCI環境を整備し実行時間の短縮・メンテナンス性の向上などに取り組み、CI環境を改善することができたという内容でした。
5. フォルシアの技術戦略
スピーカー: 田中 謙次(キャリア入社7年目 部長)
イベント最後のLTは技術部長より、フォルシアの技術戦略ついて発表してもらいました。
フォルシアは今年20周年を迎えましたが、その過程で取り組んできたこと、培ってきたこと、そしてこれまでの課題を踏まえて今後どのような未来を描くのかについて熱く語ってもらいました。
イベントの目的・経緯
次にイベント開催の目的や、どのような経緯で今回のイベントの企画に至ったのかについて紹介します。「うちの会社でもイベントを開催してみたい」という方の参考になると幸いです。
イベント立ち上げ
フォルシアの技術系のイベントの企画・運営は、私を含めたエンジニア4人で構成される「技術広報」チームが担当しています。
これまで、FORCIA Meetup以外にもRustのLTイベントの「Shinjuku.rs」や競技プログラミングのコンテスト「ゆるふわ競技プログラミングオンサイト」などのイベントを開催してきました。
これらイベントの企画・運営を通じてイベント開催のノウハウがたまってきたところで「もっとフォルシアの社員や技術についてフォーカスしたイベントを開催したい」と考え、昨年立ち上げたのが「FORCIA Meetup」です。
イベントテーマ決め
FORCIA Meetupの第1回は社内のDevOpsチームと連携し「 〜DevOpsやっていかnight〜」というテーマで、社内のDevOpsの改善に取り組んだ事例について紹介しました。
現在フォルシアは採用に力を入れており、来たるべき転職活動の日にフォルシアを思い出していただけるように、フォルシアでは魅力的なエンジニアと働けるというイメージを持って帰っていただきたいと考えました。
具体的には、フォルシアのエンジニアが取り組んでいる課題と、何を考えどう取り組んでいるかをお見せするというテーマを決めました。
社外に向けて発信したいとテーマを設定したのですが、副次的な効果もありました。
フォルシアでは一昨年までニクの日という社内LT会を行っていましたが、昨年度はコロナ禍の影響で開催ができていませんでした。結果として、他チームの仕事をもっと知りたいという欲求が高まっており、想定していたよりも多くの社員がイベントに参加してくれました。仕事ぶりを発信する場を作る大切さを再確認することができました。
イベントの方向性が決まったところで、次にイベントのタイトルについてブレストを行い案を出していきました。その際に出たタイトルの一例はこんな感じです。
- FORCIAで働かNight
- エンジニアのためのカジュアル会社説明会
- 業務改善し隊
- FORCIAとゆかいなエンジニアたち
- 2020年度はこんな取り組みをしてきました
- TypeScriptもKubernetesも触れるもん!フォルシアならね?
- え、待って。 FORCIAの開発環境が良くなりすぎたからみんなに聞いて欲しい
ブレストの時点ではあまり考えすぎず、とにかく案の数を出すことを重視しています。
そのため絶対採用しないだろという案も出ていますが(笑)、突拍子もない案からインスピレーションが湧くことも多々あるのでバカにはできません。
案を出した後は以下のような観点でテーマを絞っていきました。
- イベントの目的や方向性をもう一度見つめなおし、それが最も伝わりやすいものはどれか
- 検索に引っ掛かりやすいかどうか(具体的な技術名を入れると検索にかかりやすい?)
- フォルシアの雰囲気が誤解されないかどうか(「え、待って」はさすがにフォルシアらしさがないか・・・好きだけど)
上記観点で検討を行い、「フォルシアのエンジニアの活動を知ってもらう」という目的に立ち返って「2020年度にエンジニアが取り組んだこと」というテーマに決定しました。
また、検索にかかりやすくするため、発表に出てくる技術名はconnpassのサブタイトルに設定しました。
登壇者の募集
イベントの方向性が決定したところで、社内で登壇者を募りました。エンジニアによって取り組んでいることは様々なので、なるべく幅広い話が聞けるように技術広報メンバーで登壇者の候補を挙げて、声をかけていきました。
登壇をお願いする際に心がけたことは、なるべく登壇へのハードルを下げたいという点です。
- 登壇を依頼する際には個別に「こんなことを話してほしい(もちろん変えても大丈夫)」という案を一緒に提示
- イベントの目的や想定している参加者の層を伝えて、話す内容のレベル感をイメージしやすくしてもらう
- 前回イベントの登壇者からのコメントを踏まえて、資料の作成を楽にするためにスライドテンプレートを作成
上に挙げたような点を意識し声をかけたところ、候補者たちに快く登壇を了承してもらえました。
イベント準備
技術広報ではこれまで10回を超えるイベントをオンサイト・オンラインで開催してきたので、準備にまつわるノウハウは十分ためることができていました。とはいえ、社外の方に参加していただくイベントを準備するのは大変です。
やることはたくさんあります。
- テーマを決める
- 登壇者を探す
- 日付を決める
- 社内申請
- connpassページを作成する
- Twitterで告知する
- 社内にも告知する
- 当日の役割分担(会社説明・司会・質問を拾う係)
準備の手順についてはSlackのワークフローを作成したり、ドキュメントとして残したりして、定期的にメンテナンスすることで属人化を防ぎ、また毎週のMTGで確認することで抜け漏れがないように注意しています。
また、登壇者へのフォローとして、定期的に声をかけ困っていることがないかや進捗の確認などを行っていました。
イベントの感想
イベントには約30名ほどの社外の方に参加いただき、アンケートでは以下のようなコメントをいただくことができました。
- FORCIAさんの具体的な仕事をエンジニアから直接聞くことができ、大変有意義なイベントでした。
- どのような目的意識で開発されているかが、たいへんよくわかりました。
- 技術的負債になる前に潜在的な問題をつぶしていく方法は勉強になりました!!
- どのLTも面白く、楽しかったです。
今回のイベントはフォルシアのエンジニアの口から直接、業務内容について話すことで、具体感をもってフォルシアの業務について知ってもらうことを目的としていたので、参加された皆さんからそのような感想をいただくことができたことは大きな成果だったと感じています。
また、登壇してもらったエンジニアからも「知識を整理する良い機会になった、また登壇したい」という声も聞こえてきたので、手前味噌ですが登壇者・参加者ともに有意義なイベントになったのではないかと思います。
イベントの継続には関係者全員がメリットを享受できることが大事だと思いますので、この点を意識しつつ今後も精力的に企画していきたいと思います。
フォルシアではエンジニアを募集しています
フォルシアのこれからをともに作り上げていくエンジニアを募集しています。ご興味のある方は以下のフォームからご応募いただけます。
最後に
4/27(火)には2か月に一度定期開催しているRustのLTイベント「Shinjuku.rs」の15回目も開催されます。
お申込みはこちらから。皆さまのご参加をお待ちしています!
高橋 優樹
第1旅行プラットフォーム部エンジニア。
慢性的な肩こりの解消のために、分割キーボードに乗り換えようか検討中。