Case study顧客企業様の事例紹介

<読売旅行様>さらなる付加価値の提供を目指して 垣根を超えた商品展開の強化へ

2024.01.31

webコネクト

フォルシアが提供する商品販売プラットフォームwebコネクト。今回は、webコネクトの中で、航空のダイナミックパッケージ(DP)型・ツアー型をご活用いただいている読売旅行様にお話をお聞きしました。

企業のWebサイト刷新ご担当の方にご参考にしていただければ幸いです。

今回お話を聞いたお客様

pic_01.JPG 株式会社読売旅行
事業統括本部 ゼネラルマネジャー
販売・DX担当
吉川 敦子様

事業統括本部 副本部長
個人型・テーマ旅行担当マネジャー
衛藤 精市様

デジタルマーケティンググループ部 次長
西村 和功様

※ 所属はインタビュー当時のものになります。

読売旅行のサービスについて

━ 読売旅行様のサービスについて、ご紹介をお願いします。

当社は1962年創業で、読売新聞東京本社100%出資の旅行会社です。主に、国内・海外・クルーズ旅行の商品企画・販売、個人・団体旅行の手配を取り扱っています。創業当時より、同業他社に先駆けて募集型企画旅行、いわゆる添乗員同行のパッケージツアーを主力商品として販売していてお客様から支持をいただいております。
近年は消費者の行動パターンや嗜好の変化に対応するため、団体型ツアーの新ブランド「パレード」や個人型旅行の新ブランド「ブーケ」の販売を始めています。新聞社が母体の当社の特色として、紙とデジタルの宣伝効率を活かした宣伝も強化しています。あわせて自治体や観光関係団体、地元事業者などとの連携を重視した地域振興事業にも力を入れています。

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webコネクト導入について

━ どのようなきっかけでフォルシアを知っていただいたのでしょうか。

当社の旅行基幹システムを刷新するタイミングに合わせて、オンライン予約サイトの更新を検討していました。その際、お世話になっている別のシステム会社の方に相談し、フォルシアさんの社名を聞いたことが最初のきっかけです。2022年から国内の変動制航空運賃を予約サイトへ反映させるため、同時に大量のデータを処理し、必要なデータを速く表示できるシステムを求めてフォルシアさんに依頼しました。

━ フォルシアのwebコネクトを導入していただく決め手は何でしたか。

数年前にフォルシアさんに依頼しようかと検討していたときには、受託型のシステムであるSpook(※ 膨大で複雑なデータに合わせて最適な検索を実現するための技術基盤)しか導入できるプロダクトの選択肢がなかったため見送りました。しかし、webコネクトはSaaS型ということもあって開発期間も導入コストも少なかったので、導入のハードルが一気に低くなったことが第一の理由でした。
次に「これまでの旅行業は勘と経験に基づいて商品造成をして、仕入れ交渉力による価格で競争していたが、これからのダイナミックプライス時代では、ルールやロジックに基づいて商品を作り、企画そのもののユニークさが差別化ポイントになる」という今後の旅行業についての考え方(※ 下表参照)に共感した点です。今後の旅行業界には同業他社さんも含めいろんなサプライヤーさんと繋がっていくことで、新しい旅のカタチが見えてくると考えました。

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旅行業に求められる造成・販売の変化について(webコネクトとはより)

━ 実際にプロジェクトが始まったのが2年ほど前になります。プロジェクト全体を通して一番大変だったことは何ですか。

基幹システムの会社、サイトコントローラーの会社、フォルシアさんの3社をつなぐことが想像以上に大変でした。これまで経験したことのないことだったので、一から情報を聞いて考えないといけないことが多かったですね。特に当社は団体型パッケージツアーをメインにやってきて、他社と比較してFIT(個人手配の海外旅行)の取り扱いが少ない状況のため、業務的に覚えないといけないことが多くあり大変でした。他社との開発実績が十分にあるフォルシアさんから教えてもらったこともありました。

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━ 2年近く一緒にプロジェクトを進めていただいて、フォルシアの印象はいかがでしたか?

コミュニケーションがスムーズな印象を抱きました。フォルシアさんは旅行会社のシステムを開発してこられたので、たとえば旅行業界における「エアー」と言えば「飛行機」のこと、「ファイナル」は「〆切」などという用語の認識や、ツアーにおける「手仕舞い」(サプライヤーから預かった割り当ての売れ残り分を提供元に戻すこと)の意味合いなどが通じることが非常に楽でした。打ち合わせには、常に営業とエンジニアの方が同席いただき安心できましたし、調整の面でも仕様や立場が異なる複数社の連携をスムーズにこなしていただきました。

━ webコネクトの機能で気に入っている点があれば教えてください。

以前と比べて公開できる情報の量が増えました。たとえば、宿泊施設の位置関係が瞬時にわかるようになって、お客様に取得していただける情報の幅が広がったと感じています。以前のWebサイトでは、宿泊施設の情報がデータベースではなかったので、自分たちで仕立てる必要がありましたが、フォルシアさんが中継してくれるので情報が自動的に入り、ページ上に表示できるようになったことが大きな変化ですね。

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今後の展望

━ 今後のビジネスの展望を教えてください。

個人型、団体型という垣根を越えた旅行商品の販売も強化していきたいです。現在のWebサイトでも、個人・団体型で入口は分けず、双方の旅行商品を横断して検索していただけるように構築しています。webコネクトを活用して旅ナカや交通などの素材をさらに拡充し、お客様にさらなる付加価値を提供できればと考えています。パッケージツアーを選択したお客様にも、滞在先でのアクティビティや過ごし方を提案することで、より多くの体験ができる商品を提供していきたいと考えています。
そのためには多くのサプライヤーさんと繋がる必要があり、それをwebコネクトのシステムを通して実現できればと思います。

━ 最後に、メッセージをお願いします。

Webが日常に普及した現在でも、検索ができなかったり検索速度が遅かったりするWebサイトに遭遇しますが、webコネクトを使ってそのように感じたことはほとんどありません。優れた点だと感じています。
フォルシアさんだけではなく一般的なシステム全体の話になりますがあえて申し上げますと、基本的な情報の登録作業がもう少し効率化できればと感じます。お客様が操作しやすくなるよう、より多くの旅行情報の登録が必要と十分理解しているのですが、システムに精通していない社内スタッフでも簡単に触れて使いこなせるような、より優しいシステムになってくれると嬉しいです。

 

企業プロフィール
読売旅行様


読売旅行は創業当時より「パッケージツアー(募集型企画旅行)」のパイオニアとして、国内海外の様々なツアーを企画・販売しており、南極旅行などのクルーズツアーにも強みを持っています。報道メディア、プロ野球、遊園地、カルチャーセンターなど多様なサービスを展開する読売新聞グループの旅行会社です。

読売旅行 Webサイト
https://www.yomiuri-ryokou.co.jp/