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中南米で自分を見つめ直した3週間 サバティカル休暇制度を利用して

2019.09.18

福利厚生

検索プラットフォーム事業部の伊藤です。

私は先日、2019年6月末~7月半ばの3週間あまり、フォルシアの福利厚生である「サバティカル休暇制度」を利用して中南米を旅行してきました。

今回は、私の実体験をまじえつつ、フォルシアのサバティカル休暇制度についてご紹介します。

サバティカル休暇制度とは?

最大で1ヶ月の休暇を取得可能

フォルシアのサバティカル休暇制度は、2018年度にスタートしました。

フォルシアに3年以上勤続している社員が最長20営業日の休暇を取得できる、という制度です。

休暇期間は、旅行・家族との時間に充てることで心身をリフレッシュしたり、資格取得や勉強の時間に充てることで自己の成長につなげたり、と社員の目的に合わせて自由に使うことができます。

社員の要望から生まれた福利厚生

実はこの制度は、社員の要望から生まれたものです。というのも発案者はこの記事を書いている私伊藤であり、社員有志で要望書を作成して会社に提出しました。その後、関係部署で施行に向けて制度を整備することで実現した制度です。

あまり前例のない制度ということもあり、要望書の受理までには何度か議論がありました。

会社からのフィードバックを踏まえて、コンセプトを会社の理念と合致するものに、制度素案をより現実的なものに練り直していき、最終的に受理されることとなりました。

若いうちから活用できる

サバティカル休暇という制度自体は主に欧米先進国の企業で導入されており、近年日本の企業でも導入されている例がいくつかあるそうです。

フォルシアのサバティカル休暇制度が、よくあるリフレッシュ休暇と異なる点は、勤続10年などと言わずとも、若いうちに1ヶ月というまとまった時間を得られるという点です。

若いからこそ多様な経験がしてみたい。色々な世界に目を向けたい。そんな好奇心旺盛な若い社員の時間の使い方の可能性をも広げてくれるのが、フォルシアのサバティカル休暇制度です。

余談ですが、サバティカル休暇制度の要望書を準備していた頃、フォルシア社員を対象にサバティカル休暇についてのアンケートを取りました。様々な意見がありましたが、その中で何人かの社員が「若い人は多様な経験をしたいものだろうし、しておいた方がいいと思う」という趣旨のことを書いてくれていて、それを読んで胸が熱くなったことを今もよく覚えています。

サバティカル休暇制度の意義

これは私の個人的見解ですが、サバティカル休暇制度はフォルシアが大切にする考え方ともよく合致する制度だと思っています。

フォルシアは社員各人へ天下り式にミッションを与える会社ではありません。仮に与えられることがあっても、自分なりに考えてみることや各人それぞれに意思を持つことを求められる会社です。

また、会社は社員一人一人にとっての「自己実現」の場であらんとしています。

これらが示すことは、己が求めているものを自分で知っていることや、指針や意思を自らの内に持っていることが、フォルシアで働くうえで重要なエネルギー源となる、ということだと思ってます。

サバティカル休暇は、その自らを知る機会を日常業務の外にも広げて提供してくれるものだと言えます。

サバティカル休暇を取得してみて

冒頭でお伝えしたとおり、私はサバティカル休暇を利用して中南米を約3週間かけて旅行してきました。ここではそのときの話を少しだけご紹介します。

20代のうちに南米へ

私は元々海外旅行が好きで、ここ数年は年に数回のペースで海外旅行に出かけていました。

海外まで出かける一番大きな動機は「そこにしかない風景・人々・雰囲気に実際に触れてみたい」という好奇心ですが、日常生活とは異なる時間・空間スケールに思いを馳せてみることや、そこで得られるものの見方の変化も好きで、様々な国へ足を運び続けています。

ただ南米には一度も行ったことがなく、いつしか20代のうちに行こうと心の中で決め何とか時間を確保できないかと考えたこと、それがサバティカル休暇制度の導入を会社に要請したことの発端でもありました。

3週間あまりの中南米旅行

訪れたい国がたくさんあったため、世界一周運賃の航空券を購入し、そこにホテルと現地ツアーを組み合わせて旅行しました。

滞在都市の決定に際しては、調べるほどに行きたい場所が出てきてしまい、とても悩みました。「欲張らなくても、気に入ったらまた行けばいい」と心に言い聞かせつつ、それでも欲ばる気持ちを抑えきれず、悩んだ末に最終的な滞在先は、

  • チリ (サンティアゴ, イースター島)
  • ペルー (リマ, クスコ, マチュピチュ等)
  • アルゼンチン (ブエノスアイレス, イグアス)
  • キューバ (ハバナ)

に決めました。

この中でも特に、チリ本土からさらに飛行機で7時間かかるイースター島、高度約3千mの都市クスコ・マチュピチュ、社会主義国ながら今まさに経済の自由化が進みつつあるキューバ、これらはどこも「今のタイミングで行ってみたい」場所でした。

旅行を終えて

初めて訪れた中南米は、どの場所も想像以上で大満足でした。

とにかく景色のスケールが日本で見るものより圧倒的に大きく圧巻で、人間ってちっぽけな存在なのだなと初めて感じました。

何より印象的だったのは、きりりとそびえ立ち脈々と続くアンデス山脈のある景色で、その景色を思い出すと今も清々しい気持ちになります。

pic_1.JPGペルー マチュピチュ周辺のアンデスの山々

「the 観光地」はしっかりと整備されており呆気ないほどなこともありましたが、その場所のありよう一つ一つが興味深かったです。

また現地のツアーでは、日本や海外の旅行者の方にたくさん声をかけていただきました。

たっぷりとあった移動時間を利用して、過去4年間の社会人生活を振り返ってみたり、仕事における優先順位を見直してみたりと、じっくり考える時間が取れたこともよかったです。

pic_2.JPGイースター島 アフ・トンガリキのモアイ像とともに

総括

サバティカル休暇を終えて、一つ節目を迎えたような、改めてスタート地点に立ったような気持ちでいます。

今回中南米に行っていなければ、長い間「行けたらいいな」というぼんやりとした願望だったのでしょうが、いざ旅行を終えると「行ったんだ。 実現したんだ。お金もしっかり使った。未練はない」というすっきりとした気持ちでいます。

頭をリセットして「これから自分は、仕事においてどんなことを実現していけたらうれしいのだろうか」という思考を巡らせることができるようになったこと、いっとき仕事を離れて整理した優先順位の視点で日々の仕事をとらえなおすことができるようになったことも、今回の大きな収穫かもしれません。

それを今後の業務での良い結果につなげていくことができるかどうかはこれからの自分次第です。初心に立ち返ってまた頑張っていきたいと思っています。

今後に向けて

サバティカル休暇制度はまだ始まったばかりの制度です。下記のような点は今後、継続的に改善が必要になってくると思っています。

  • 不在中の業務をいかに円滑に引き継ぎ・進めていくのか
  • 同時期に休暇を取得したい人が複数いる場合はどのように調整するのか
  • 今後、コストに見合ったリターンを得られる福利厚生としてフォルシア社内で認められていくことができるのか (フォルシアの福利厚生はどれも野放しに継続されるものではなく、毎年見直しに耐えたものが継続されます)

サバティカル休暇を発案し、実際に取得して貴重な経験をしてきた私としては、この制度が今後社内に良い変化をもたらし、より多くの人が気持ちよく利用できる制度となるよう工夫を続けていきたい所存です。

この記事を書いた人

伊藤 亜紀

2015年新卒入社。検索プラットフォーム事業部エンジニア。
大手旅行会社のアプリ開発を担当。